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インドのイスラム建築は圧倒的な大きさですが、驚きなのはそれらを建築したのが中央アジアの覇者であったティムール王国だということです。

ティムール王国はモンゴル帝国の継承政権の一つでしたが、中央アジアの覇権争いに敗れて、東に移動し、インド西部に第2次ティムール王国ともいうべきムガル帝国を建国しました。ムガル帝国とはペルシャ訛りで「モンゴル帝国」という意味だそうです。

かの有名なタージ・マハルもムガル帝国第5代皇帝によるもの。敗れてしまったかのように見えた国が見事敗者復活戦で再建し、後世に語り継がれる世界遺産の数々を遺しました。

このような話はとても好きです。人間の可能性の予測不可能性には驚かざるを得ません。ぜひとも北インドのイスラム建築を見に行っていただき、彼らの生きた軌跡とエネルギーを感じていただければと思います。