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2004年に職人.comを雨漏りする木造アパートで創業してから、20年以上の月日が経ちました。変化の激しいこの時代に、たったひとつの事業だけで成り立っていることが不思議でもあります。

さて、たまにお客さまや取引先、メディアの方から尋ねられる、「どうやって商品を選んでいるのか」について、このたびお答えしたいと思います。

もちろんサイト上には、「日本にて手仕事が加わったものの中から、品質、実用性、デザイン、独自性の4点を中心に、妥協なく選定」と記載があります。

しかし、それらがすべてではありません。

ほかにも公表していない選定基準もあるのですが、一言で言えば「全部、たったひとりが最終決定をしている」ということになります。

「なんだ、そんなことか」という結論で申し訳ないのですが、ひとりが徹底的に選び抜くからこそ、どの商品を買っても、用途や産地も違うのに、一貫した世界観や美意識を感じると言われる所以なのです。

スティーブ・ジョブズが気に入るかどうかが会議の中身であったApple社は、ジョブズが存命中に世界一の時価総額となりましたが、亡くなる前に「ジョブズだったらどうするかを考えるな」と後任のティム・クックに伝えたそうです。

その後、創業者の呪縛にとらわれることなく、自身の経営に徹したクックは、同社の企業価値を何倍にも押し上げました。

最終的に決めるのはひとり。逆にいうと、それ以外のすべてをスタッフや取引先にお願いするのがもうひとつの仕事になります。

私は事務作業が大の苦手ですし、日本各地で働く当店スタッフのようにすばらしい長文記事も書けません。また、商品を創ることも全くできません。その代わりに、商品を選び提案し、記事を編集することが、まさに天職だったのです。

これからも、自分が役に立てる「選ぶ」を追求し、貢献していきたいと改めて思いました。