



















2015年に一人、カザフスタンとキルギス、タジキスタンを巡りました。年を経るごとにだんだんと気付いてきましたが、遠く離れた国に再訪できる機会はそうそうありません。だからこそ、その経験はかけがえのないものになります。
2008年に訪れたウズベキスタンでも思いましたが、中央アジアは食べ物が実においしいです。イスラム教徒が大多数を占める国々ですが、飲酒に関しては自己判断に委ねられるようで、どの国でもお酒を楽しめました。1ドルほどで飲める冷たいビールを、日本では食べられない絶品料理と共に堪能しました。
さて、近年は海外に出なくなっている日本人が増えたと聞いています。私自身にも思い当たるところがありますが、人間の行動には「慣性の法則」が働くのだと思います。しばらく家でじっとしていると、それが普通になり、旅に出るのが億劫になってきます。反対に、頻繁に旅をしていると、定期的に海外へ行くのが当たり前に感じられてくるものです。
どちらの気持ちもよく分かりますが、人の行動や考え方は、日頃の習慣によって形づくられているのだと実感します。もし今、「変わりたい自分」になっているとしたら、最初の一歩が肝心です。その一歩が一番重いのですから。
この記事は、自分に向けても書いています。32歳で100カ国訪問を達成したあと、はや12年が経ち、以前よりも腰が重くなりました。それを決めたのは、ほかならぬ私です。2019年末から2020年初めにかけて訪れた湾岸諸国を最後に、新しい国へは訪れていません。
また新たな国の情報をお届けするためにも、そして何より自分自身のために、「そうありたい」と思える習慣へと、自らを導いていきたいと思います。