2018年06月

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2011年6月、スウェーデンからデンマークにバスで行く途中で、ちょっとしたミスをしたようで乗り継ぎができなくなりそうでした。

そこで運転手とひと悶着している間に、唯一声をかけてくれたのが現地に留学している中国人学生でした。

彼の助けもあり、まぁいいかという雰囲気になり、もういい乗れ、ということで乗せてもらうことができました。

とても感謝し、その流れでいろいろと話をしているうちに、彼が中国共産党の家系だということが分かりました。

初めて中国共産党員と分かった人としゃべった貴重な時間でしたが、その彼はとてもナイスガイでした。民主主義のお手本のような国に留学しているため、もちろん視野も広いでしょう。

中国には確かに不平等が存在するかもしれません。中華人民共和国を建国した中国共産党とその親族、友人にはさまざまな恩恵があるでしょう。しかし、そもそも不平等なのが社会というものではないかと思いました。

日本の政治家も二世、三世でないと影響力をうまく発揮できないこともあるでしょう。もしかすると、皆、役割を演じている、または演じざるを得ないだけで、中国共産党員には彼らなりの悩みがあるでしょうし、本質的には全く変わらない同じ人間なんだなぁと思えた瞬間でした。

世界中で出会った中国人は私たち日本人と近い人たちでした。いつも少し懐かしい料理の味を提供してくれました。

国同士の付き合いにはいつもややこしい問題がありますが、そんなときはその国の料理に舌鼓を打って、そうだ、おいしいものが大好きな同じ人間なんだと思い、ゼロベースで向き合いたいですね。

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職人.comが営業活動で大事にしていることを書きたいと思います。

たとえばこちらの素晴らしい鉄瓶。それなりのお値段がしますが、世の中で必要としている方が多数いらっしゃいます。まだ必要と思われていない方に無理に売ろうとしてもなかなか買ってもらえませんし、もし知人や親族に買ってもらえたとしても継続的な売上にはなりません。

当店では一切売り込みをしません。必要とされる方の目に触れる機会を提供するのが仕事です。

現在、日本語、英語、簡体字、繁体字、ハングル、フランス語、スペイン語、ロシア語の8言語で販売しており、オンライン、オフライン問わず、目に触れる機会を今後も増やし続けていきます。

メディアに取り上げていただくというのはどうか、というお声が聴こえてきそうですが、残念ながら継続的に確実に出続けるのは不可能かと思います。

メディアもお客さんが面白いと思う新鮮なネタを常に探していますので、何度も何度も同じ会社を取り上げたりはしません。そのメディアですら何で成り立っているかといえば広告です。

継続的に確実に、より多くの方々と交わることのできるツール、これが広告ですので、職人.comはこれからも広告を出し続けます。良いものを発見できて良かったと、お喜びの声を頂ける限り。

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お寺を通りかかると素晴らしい名言に出くわすことがありますね。昼休みにピクニック感覚で弁当を持って公園で食べることがありますが、よく徳円寺に名言が書かれているのでたまに写真を撮っています。

「人間は一生を通して誰になるものでもない 自分になるのだ」。このご指摘には大事なことを気付かされました。

誰かを目標にしてはいけないということでは決してないと思います。真似をするというのは最も大事な学びだと思います。

ただ忘れてはいけないのは、良くも悪くも自分は自分であるということ。できることとできないことがあります。

自分には自分が得意なことがあるはずです。それを見ないで、もしくは探す前に、他の誰かが得意なことをやろうとしても同じ結果はそう出ません。

自分という世界で一つの存在が、なぜかそれほど苦労せずにできることや、何度挑戦してもうまくいかないことがあります。

そんなとき、うまくいかないことにいつまでもしがみつくのではなく、うまくいくほうに時間とエネルギーを使ってみるのは良いことだと思います。

どうしてもこれが好きなんだという気持ちも、先天的なものではなく後天的なものかもしれないからです。それを好きになるまでには、必ずや何らかのきっかけや巡り合わせがあったはずです。だとしたら、これまでの人生で同じだけの機会があったとしたら、全く違うことを運命の仕事と思っていたかもしれません。

自分の得意なことをやり続けていると自然と楽しくなっていきます。その仕事が好きになっていきます。そしてそれこそが自分のライフワークだと感じるようになるでしょう。

そのライフワークをやっているうちに、新しくチャレンジしたいことも出てくるかもしれません。そのときは異分野であっても精一杯チャレンジする価値があります。なぜかというと、上記の理由と同じことです。

これは私の経験則から書いています。私にはどうしても諦められないものがありましたが、悩んで悩んで、悩んでも先に進まないので(人生にもタイムリミットがあります)、捨て去るという決断をしてきました。

そして得意なものに集中したのです。具体的に書くと、商品を創るということができませんでした。全くアイデアが浮かばないのです。その代わりに、商品を選ぶことが得意でした。

さらには、ショールームの空間作りは専門ではないのですが、よくご来店のお客様から褒められて、和樂という素晴らしい雑誌に2年連続掲載していただきました。

今はオンラインストアの入り口としてのショールームを国内外に作っていくという新たなライフワークに取り組んでいます。オンラインストアとショールームの両輪が回り出せば、どんなに楽しい未来になるかを考えるとワクワクが止まりません。

これを読んでいただいた方にとって何かの参考になれば幸いです。