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アルバニアには小国ならではの立ち回りを余儀なくされてきた歴史があります。

ローマ帝国の支配のあと、オスマン帝国の支配が続き、キリスト教からイスラム教への改宗が進みました。

500年間支配者に従ったあと、1912年に独立を宣言するもドタバタは続き、イタリアやドイツの占領を経て、ソ連の支援を受けたパルチザンが政権を取り、自力で復興を試みますが上手くいかず、ソ連の協力を仰ぎます。

共産主義国として歩み出しましたが、ソ連と対立して中国に接近。中国のプロレタリア文化大革命に刺激され、無神国家を宣言し、一切の宗教活動を禁止して鎖国状態になりました。

その後、中国が改革開放に向かうと、今度は中国を批判。幾多の混乱を経て、1991年に鎖国が終わり、市場主義経済の導入を試みました。

しかし、次は何とネズミ講が国全体で流行し、1997年にネズミ講が破綻すると国民の3分の1が全財産を失い、アルバニア経済は破綻して政権は転覆。

現在は「ヨーロッパで最も貧しい国」からの脱却を目指して、EU加盟を目標としています。

と、そんな大変な歴史を経て今に至る国です。しかしながら、旅行者として訪れてみると、驚くほど美しい建物が多い場所でした。手付かずの状態で残っているのでしょう。

また、国民の7割がイスラム教徒であるものの、皆さん盛大にお酒を飲まれているようでした(笑)。ビールも、その場所で作って出している地ビールが1杯80円ほど。とてもおいしかったのを覚えています。

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強国に挟まれながら、大変な思いをたくさんしてきた彼らですが、アルバニア人としての誇りを持っていることが、写真を撮ると国旗の「双頭の鷲」を両手で作ることからも分かります。

恥ずかしながらコソヴォで出会ったこの青年たちがアルバニア人であったことにあとで気付きました。底抜けに明るいファンキーボーイたちでした。

歴史を見てみると、人間という生き物の特性が見えてきます。小さく歴史は繰り返しているようです。失敗を経て学びを得ています。ですが、なるべくなら失敗は小さく、学びは多くしていくことを心がけたいものです。

アルバニアは見所の多い素晴らしい国でした。小国にもかかわらず、現在まで国を保っているたくましさには学ぶところが多いです。ぜひ訪れていただき、アルバニア人としゃべって、そのエネルギーに触れてみてください。