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2011年6月、スウェーデンからデンマークにバスで行く途中で、ちょっとしたミスをしたようで乗り継ぎができなくなりそうでした。

そこで運転手とひと悶着している間に、唯一声をかけてくれたのが現地に留学している中国人学生でした。

彼の助けもあり、まぁいいかという雰囲気になり、もういい乗れ、ということで乗せてもらうことができました。

とても感謝し、その流れでいろいろと話をしているうちに、彼が中国共産党の家系だということが分かりました。

初めて中国共産党員と分かった人としゃべった貴重な時間でしたが、その彼はとてもナイスガイでした。民主主義のお手本のような国に留学しているため、もちろん視野も広いでしょう。

中国には確かに不平等が存在するかもしれません。中華人民共和国を建国した中国共産党とその親族、友人にはさまざまな恩恵があるでしょう。しかし、そもそも不平等なのが社会というものではないかと思いました。

日本の政治家も二世、三世でないと影響力をうまく発揮できないこともあるでしょう。もしかすると、皆、役割を演じている、または演じざるを得ないだけで、中国共産党員には彼らなりの悩みがあるでしょうし、本質的には全く変わらない同じ人間なんだなぁと思えた瞬間でした。

世界中で出会った中国人は私たち日本人と近い人たちでした。いつも少し懐かしい料理の味を提供してくれました。

国同士の付き合いにはいつもややこしい問題がありますが、そんなときはその国の料理に舌鼓を打って、そうだ、おいしいものが大好きな同じ人間なんだと思い、ゼロベースで向き合いたいですね。