大正時代に来日した広東省出身の高華吉さんは、京都初の中華料理店「支那料理ハマムラ」の第一号中国人コックとして働いたあと、独立して、飛雲、第一樓、鳳舞という3つのお店を作りました。
高さんの集大成とも言えるのが写真の鳳舞です。残念ながら今では3店とも閉店し、こちらの立派な建物もすでにありません。
しかし、その味を受け継いだお弟子さんが次々と独立し、一字もしくは二字、三字を店名に掲げたお店がいくつも作られました。これらのお店は通称鳳舞系(飛雲系とも)と呼ばれています。
その一つが北大路堀川を北に上がった鳳飛さんです。特に写真のからし鶏が絶品ですので、ぜひご訪問ください。
名著「京都の中華(姜 尚美)」によると、高さんは長年日本に住んでいるにもかかわらず、あまり日本語が上手でなかったようで、良いものは人でも物でも「ハカセ(博士)!」、悪いものは何でも「フリョウ(不良)!」、と呼ぶようなお茶目な方だったそうです。
高さんのDNAは今も京都の中華の基礎として息づき、日々たくさんの人を魅了し続けています。「高さん、ハカセ!」という感謝の言葉をお伝えしたいです。
鳳飛
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京都の中華
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