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2010年ごろに1年ほどカフェをしていたことがあり、当初思い描いていたヘルシーなファストフードチェーンを作るべく、アメリカに視察に行ったことがありました。

当時は驚異的な円高で、かつアメリカの最低賃金は日本円で600円程度、一枚目の写真の大きなハンバーガーセットは500円弱でした。ドリンクはおかわり自由。今では考えられない安さです。

それに加えて、日本の皆さんも大好きなスターバックスは、ホットコーヒーのトールサイズが1.95ドルだったので、当時のレートでわずか160円。チップも必要ありません。日本の半額以下のおいしいコーヒーを毎日のように楽しみました。

懐かしい気持ちで写真を見返していて改めて気付かされたのは、「時間は戻らない」ということでした。あのころのように、数百円でアメリカのご飯を満喫できる時代は、残念ながら来ないでしょう。日本の何倍にもなったアメリカの物価だけではありません。今でしか体験できないことだらけの中で、現在生きているということです。

今年のうちにやっておきたいことは何でしょうか?あれこれと言い訳せずに実行していきたいと強く思いました。

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ケツメイシの『旅人』とパウロ・コエーリョの『アルケミスト』。私が100カ国の旅を貫徹する際におともにさせていただいた作品です。

『旅人』という歌には、「今はまだ目的が見つかっていないけれども、新しい一歩を踏み出すことで何かを変えたい」という気持ちを後押ししてもらいました。ボリビア・ウユニ塩湖で一人歩きながら『旅人』を歌ったことは良い思い出です。

『アルケミスト』は、言わずと知れた世界的大ベストセラーの物語。スピリチュアル関連の本を読み漁っていたころに出会いました。ローカルバスでの中米7カ国縦断の旅を終えたあと、飛行機の中で読み直し、心の声に従うことを決めて、その後の100カ国への旅につながりました。

旅に出たらどうなるか、会社を辞めたらどうなるか、その先に何があるかは誰も分かりません。確実に残るのは「やった」という事実。自分の奥底から湧き上がる思いに従ったということ。

以前、近畿大学で3年間講演をさせていただいたことがあり、2年連続でお話しした内容をご紹介させていただきます。

マズローは自己実現が人間にとって最上級の欲求としましたが、現代の日本はすでに豊かな社会。自己実現を目指そうと言われてもあまりピンと来ません。そこで、現代においては、まず生存欲求があるのは同じですが、次に自己実現、そして一番上には社会貢献が来るのではないかと思いました。

自分以外の多くの誰かが自分のやったことで幸せになる。そう考えたときに、初めて実感として会社をやっている意義を、人生の目的を再認識できたのです。

しかし、自分が満たされていない状態ではどうでしょうか?本当は思う存分旅がしたいと思っているにもかかわらず、時間が取れずに悶々とした日々を過ごしているとしたら、自己実現はおろか、社会貢献にまで視野が広がらないと思います。

なので、まずは生存欲求を満たしていくこと。ゆとりのある生活、旅に出られる時間、良い人間関係など、根源的な生物としての欲求を第一に満たすことです。それにより初めて、日々の心配事から解放され、本当にやりたいと思っていたことができる余裕が生まれます。また、スピリチュアル的にいえば、自分の心模様と同じ現実が目の前に現れるため、健全な心は最も大事ということになります。

そんなことに気付かせていただくきっかけになった、『旅人』と『アルケミスト』でした。これからも人生に迷ったときには思い出したいと思います。

ケツメイシの『旅人』
https://youtu.be/oZMVzXEUZTs
パウロ・コエーリョの『アルケミスト』
https://amzn.to/4akTdZ6

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この空を見て仕事をするようになり、はや15年半。上京区の京町家がこれまでの半生を、そしてこれからの人生を変えてくれました。

諦めずにもがいた者に与えられる果実があるとするならば、2008年のある朝、悩みながら会社に向かう前に、ふと気になって立ち寄った喫茶店の雑誌に載っていた町家紹介の不動産屋さんに、店を出てすぐに電話をし、その日中にこの町家と出会えたこと。

もう一つは、それから4年半後に、カフェを作って撤退したりと会社の目的が見えなくなり、だったら分かるまで旅をしようと決めた100カ国訪問の旅の途中、74カ国目のアイルランドの西の端で妻に出会えたことです。

毎日の一つ一つの思いや行動が今を形作っています。さまざまな失敗を経て、創業事業である職人.comだけに集中しようと決意したのは起業からもうすぐ7年という時でした。いつからでも遅くはありません。月並みな表現ですが、「今が人生で一番若い」。その言葉を胸に、誰に何を言われようが気にすることなく、悩むときは気が済むまで悩んで、もがいて、あがいて、自分の人生を歩んでいきましょう。