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2015年にカザフスタン、キルギス、タジキスタンを旅しました。キルギスから陸路でタジキスタンに行きたかったのですが、事前にあまり調べていなかったため、現地人しか行けない道を通ってしまったようです。

行けると言われたのでお金を払っていた乗り合いタクシー運転手と言い合いになり、この美しい山が見える大平原で降りました。

手元のiPhoneのグーグルマップによると、20キロ先に点があったので、おそらく集落があるとの確信からでした。5時間歩けば着きます。

この何もない荒野で、明日どうなるか分からない中で、気持ちの良い風の中、一人で歩き始めた瞬間を忘れません。

歩くこと15分、何と一台の車が通りかかりました。一生懸命止めにかかり、何とか止まってくれたので説明すると、乗れば?とのことでしたので、感激して乗り込みました。

よくよく話してみると、こちらも乗り合いタクシーだったようで、200円払って最寄りの集落に降ろしていただきました。

そこで出会ったのがこちらの青年。泊まるところを探してキョロキョロしていると、すぐに人がたくさん集まってきて、こちらの方がついてきな、と。

で、ご飯にもありつけ、無事眠れたのでした。このような素晴らしい大自然の中でも、皆さんスマートフォンでいろんなものを見ていて驚きでした。

彼らにとったらロシア語こそが共通語なので、ロシア語を何で学ばないんだと、唯一英語がしゃべれる英語教師のおばちゃんが言っていました。

旅をしていると、いろいろな人生を疑似体験できます。また、こんな見ず知らずの旅人を助けてくれるなんて、と感謝の気持ちも湧いてきます。

同時に、助けていただくまでのコミュニケーション能力が発達します。人生では、お願いすることは意外と大事なんだなぁと感じたりもします。

これからもたまには一人旅に出ようかと思います。