2016年06月

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アフリカのバスターミナルは大抵こんな感じの野外にありますが、カンパラでは上から見られたため、このような人と人が作り出したものが混じり合う、巨大な生命体のようなエネルギーのうねりを見ることができました。

こんな中でも、○○行きのバスはどこですかと聞くと、誰でも親切に教えてくれたり連れて行ってくれます。

泥棒だらけだから気を付けろと忠告してくれたりと、実に人情味溢れる人たちばかりです。

これまでさまざまな国を旅してきましたが、豊かになり物質主義的になるに従い、人は人との繋がりを軽視し始めるように思います。

関係性を持たなくても生きていけるように感じるからです。おそらく日本にいてもそう感じることは多いでしょう。

しかし、ひとたびこのような途上国と言われる場所へ行き、人との繋がりを感じたときに、一体貧しいのはどちらだろうかと感じることが多々あります。

人は一人では決して生きていけません。当たり前ですが、人だけでなく、空気や地球、共生する生き物たちがいて、初めて今日一日を生きていけます。

そんなことを思い出させてくれる豊かな場所に定期的に足を運ぶことで、いつまでも感謝を持ちながら生きていけるように思います。

まだ行かれたことがない方は、少し勇気を出して、途上国と言われる場所に一度行ってみてはいかがでしょうか?大切なことに気付かされる場所になるかもしれません。

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インドのイスラム建築は圧倒的な大きさですが、驚きなのはそれらを建築したのが中央アジアの覇者であったティムール王国だということです。

ティムール王国はモンゴル帝国の継承政権の一つでしたが、中央アジアの覇権争いに敗れて、東に移動し、インド西部に第2次ティムール王国ともいうべきムガル帝国を建国しました。ムガル帝国とはペルシャ訛りで「モンゴル帝国」という意味だそうです。

かの有名なタージ・マハルもムガル帝国第5代皇帝によるもの。敗れてしまったかのように見えた国が見事敗者復活戦で再建し、後世に語り継がれる世界遺産の数々を遺しました。

このような話はとても好きです。人間の可能性の予測不可能性には驚かざるを得ません。ぜひとも北インドのイスラム建築を見に行っていただき、彼らの生きた軌跡とエネルギーを感じていただければと思います。

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《Cau Lai Vien》ベトナム中部の古都ホイアンの市街中心部にある橋。トゥボン川につながる水路にかかる。1593年に造られた屋根付き橋であり、日本人町と中国人町を結び、日本人も建設にたずさわったとされる。有名な観光名所として知られ、紙幣にその図柄が使われた。日本橋。
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400年以上前、まだ江戸時代より前にすでに日本人がベトナムにいて交易をされていたそうです。

ここを訪れて、日本人がかつて住まれていた家に入ったときに、そのベトナム風日本家屋ともいうべき静かな美しい空間の中で、幾時代をも超えた大いなる時の流れを感じました。

ホイアンは交易が活発であったことから、ホイアンでしか食べられない料理もあります。

映画「千と千尋の神隠し」のモチーフになったといわれている古都の一つでもあるので、特に夜は幻想的な雰囲気が楽しめます。

近くにあるベトナム最後の王朝の都であったフエの数々の素晴らしい遺跡とともに、ぜひとも訪れていただきたいところです。